サレジアン国際学園小学校とは?

東京都北区赤羽台にあるサレジアン国際学園小学校は、カトリック教育の伝統と国際教育を組み合わせた私立共学の小学校です。前身である星美学園小学校から2026年度に校名を変更し、新たにインターナショナルクラスを開設しました。

注目したいのは、英語を使って算数や探究活動などの教科を学ぶ教育環境です。英語そのものの習得にとどまらず、異なる考え方に触れ、自分の意見を持ち、周囲と協力しながら課題に向き合う力を育てることを目指しています。

さらに2027年度入学生からは、英語未経験の子どもも対象とする「SG(Standard Group)」と、英語経験を活かして学ぶ「AG(Advanced Group)」の2グループ制を導入。英語を使った教育に関心はあっても、入学前の英語経験を理由に選択をためらっていたご家庭にとって、新たな選択肢が生まれます。

一方、従来の星美学園小学校の教育を受け継ぐ「星美クラス」も設置されており、2027年度からは英語教育をさらに拡充。共通の教育理念のもと、それぞれに特色を持つ2つのクラスが用意されています。

英語を学ぶだけでなく、英語で教科を学ぶインターナショナルクラス

※画像はイメージです

サレジアン国際学園小学校のインターナショナルクラスが目指すのは、英語を学習科目として習得するだけでなく、英語を使って考え、学び、表現する教育です。

英語の授業時間だけ英語に触れるのではなく、算数や探究活動、学級活動など、学校生活のさまざまな場面で英語を使用します。学んだ表現を実際のコミュニケーションや教科学習に結びつけられることが、大きな特色といえるでしょう。

インターナショナルティーチャーによる教科学習

学校公式FAQによると、2026年度の1年生では、担任のインターナショナルティーチャーが英語・算数・iTime・学級活動を担当。GrapeSEED、音楽、体育などは、担任以外のインターナショナルティーチャーが指導しています。

一方、国語は日本人教員が担当し、宗教の授業では日本語と英語の両方を使用。教科の特性に応じて指導言語を使い分け、日本語による学習も確保されています。

また、日本の学校教育法に基づく一条校であり、文部科学省の学習指導要領に定められた授業内容と時間数に対応したカリキュラムを編成。海外の教科書や独自教材も活用しながら、学校独自の学びを展開しています。

日本語の学習も大切にする教育

英語による授業が多いと、日本語の学習が十分にできるのか気になるご家庭もあるでしょう。

インターナショナルクラスでは、日本人教員による国語の授業を通して、文章の読解、言葉の決まり、漢字などを学年に応じて学習します。学校は、日本語力も身につけたバイリンガルの育成を目指しており、英語教育と日本語教育の両立を図っています。

なお、児童が学校生活で使用する言語について、一律の制限は設けられていません。相手や場面に応じて、日本語と英語を使い分けていることも公式FAQで紹介されています。

探究型学習「iTime」と課題解決型学習「PBL」


※画像はイメージです

インターナショナルクラスの教育で、英語学習と並んで注目したいのが、子ども自身が問いを持ち、考えを深めていく探究型のカリキュラムです。
学校では、創造力・共創力・問題解決力・リーダーシップを育むことを重視。そのための学習として、教科横断型の「iTime」や課題解決型学習「PBL」が取り入れられています。

iTime|教科を横断しながら学びを深める

iTimeは、教科ごとに学んだ知識や考え方を結びつけながら、一つのテーマについて探究する学習の時間です。

通常の教科学習では、国語、算数、理科、社会などをそれぞれ学びますが、実際の社会で起こる出来事や問題は、一つの教科の知識だけで理解できるとは限りません。iTimeでは、異なる分野の学びを関連づけながら考える経験を重ねていきます。

英語を使って自分の考えを整理し、友達と意見を交換することも、この学習の特色。知識を覚えることに加え、その知識をどのように活用するかに目を向けた教育です。

PBL|正解を探すだけではない課題解決型学習

PBLは「Project-Based Learning」の略で、課題に取り組む過程を通して知識や技能を身につける学習方法です。

与えられた問題の答えを求めるだけでなく、課題を発見し、必要な情報を集め、解決方法を考えることが学びの中心となります。友達と意見を交わし、異なる考え方を取り入れる経験も欠かせません。

学校が重視するのは、自分で判断して行動する力と、周囲の人と協力して新しいものを生み出す力の両方です。知識を習得する学習と、それを活用する学習を組み合わせることで、思考力や表現力を伸ばすことを目指しています。

2027年度から導入|英語未経験でも入学できるSG・AG制度

インターナショナルクラスでは、2027年度入学生から英語経験に応じた2グループ制を採用します。英語未経験から学習を始めるSGと、すでに身につけた英語力を活かして学ぶAGです。

これまで英語を学んできた子どもと、これから本格的に英語を学ぶ子ども。それぞれの学習経験に対応した環境を設けることで、英語による教科学習への移行を支える仕組みとなっています。

グループ 特徴
SG(Standard Group) 英語未経験から入学し、日本語も活用しながら段階的に英語環境へ移行するグループ
AG(Advanced Group) これまでの英語経験を活かし、入学直後から英語を中心とした学習・生活を行うグループ

SG(Standard Group)|英語未経験から段階的に学ぶ

SGは、入学前に英語を学んだ経験がない子どもも対象とするグループです。算数やiTime、宗教、学級活動などでは日本語も活用し、徐々に英語による授業へ移行していきます。

2027年度の入学試験も日本語を中心に実施。英語への興味や関心を確認するため、一部で英語が使用される場合はありますが、学校は英語力の有無を合否の評価対象としないことを明示しています。

「英語で学ぶ小学校に関心はあるものの、子どもに英語経験がない」というご家庭にとって、検討しやすい制度といえるでしょう。

AG(Advanced Group)|英語経験を活かして学ぶ

AGは、入学前の英語経験を活かし、1年生から英語を中心とした教科学習に取り組むグループです。入学試験も英語を中心に行われ、子どもの英語での理解力や表現力を踏まえて選考が実施されます。

インターナショナルクラスには帰国生向けの出願区分もあり、帰国生として受験する場合は過去1年以上の海外滞在経験などが条件となります。

なお、SGとAGでは試験に使用する言語が異なるため、両グループ間のスライド合格制度はありません。星美クラスとの併願は可能ですが、こちらもスライド合格は実施されていないため、出願するクラスを事前に検討する必要があります。

学校生活は?給食・行事・アフタースクール

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学校選びでは、カリキュラムだけでなく、毎日の生活環境も大切な判断材料です。インターナショナルクラスの公式FAQには、給食や学校行事、放課後の過ごし方などについても詳しく案内されています。

給食は選択して注文する方式

インターナショナルクラスは給食制です。学校指定の給食業者のサイトから、家庭で毎日のメニューを選んで注文する方式を採用しています。

アレルギーがある場合は事前申告が必要となり、メニューに表示された材料を確認して注文します。食べられるメニューがない場合は、学校への届け出や相談によって弁当持参を検討できますが、対応できる範囲には限りがあります。

英語や国際的な学びにつながる行事

学校生活では、入学式や終業式などの行事に加え、カトリック教育に基づく聖母祭なども実施されます。

インターナショナルクラス独自の行事として案内されているのは、毎月のバースデーパーティ、スポーツデイ、クリスマスコンサート、サレジアンオンステージ、遠足など。教科学習とは異なる場面で、友達と協力したり、自分を表現したりする機会が用意されています。

また、学校では海外研修についても計画を進めており、低学年向けの親子ホームステイや高学年向けの海外サマーキャンプなどが構想されています。ただし、これらは学校が公表する計画段階の内容を含むため、実施年度や参加条件は最新の案内で確認する必要があります。

放課後はアフタースクールも利用可能

インターナショナルクラスでは、有償のアフタースクールを利用できます。平日は最大18時30分まで対応し、土日祝日や年末年始、お盆の時期を除いて、長期休暇中にも預かりを実施しています。

習い事のプログラムやイベントも用意されており、放課後の過ごし方を家庭の状況に応じて検討できる点も特徴です。

さらに、アフタースクールとは別に、希望者を対象とした帰国子女アカデミーの有償レッスンも校内で開講しています。

通学と保護者のサポート

インターナショナルクラスでは、通学区域や通学時間について学校側の制限を設けていません。ただし、入学当初は保護者による送迎をお願いしており、子どもが一人で安全に登下校できるようになるまで、家庭によるサポートが必要です。

スクールバスは導入されておらず、車による送迎も控えるよう案内されています。土曜日は原則休日ですが、学校行事などで登校する場合があります。

また、保護者が英語を話せない場合でも、翻訳機能のある学校専用システムを使って担任と連絡できます。面談でも翻訳ツールの利用が認められており、保護者の英語力を理由に学校とのコミュニケーションが難しくならないよう配慮されています。

星美クラスの教育|日本語での学びを中心に英語教育も充実

サレジアン国際学園小学校には、インターナショナルクラスのほかに、従来の星美学園小学校の教育を受け継ぐ「星美クラス」があります。

日本語による教科学習を中心に、基礎学力と豊かな人間性を育む教育を展開。カトリックの精神に基づいた宗教教育や学校行事、日々の児童同士の関わりも大切にしています。

2027年度入学生から英語教育を拡充

星美クラスでは、2027年度入学生から低学年の英語授業を週5回へ拡充します。内訳はGrapeSEEDが週4回、学校独自の「星美English」が週1回です。

GrapeSEEDでは、歌や物語、会話、動作などを通して自然な英語の音や表現に親しみます。一方、星美Englishではフォニックス、語彙、読み書き、文法、スピーチなどを段階的に学習。日本語での教科学習を軸としながら、英語を使って考えや気持ちを伝える力も伸ばしていきます。

学校公式サイトでは、4年生での英語劇、5年生でのオーストラリアの小学校とのオンライン交流、6年生でのスピーチコンテストなども紹介されています。

インターナショナルクラスとは英語の使用場面や学習方法が異なるため、家庭が求める教育環境に合わせて、それぞれの特徴を比較するとよいでしょう。

教育理念|カトリック教育を土台とした人間教育

サレジアン国際学園小学校の教育は、聖ヨハネ・ボスコと聖マリア・マザレロの教育実践を受け継ぐカトリック教育を基盤としています。

その中心にあるのが、理性・宗教・慈愛を柱とする「予防教育法」です。子ども一人ひとりを尊重し、教員との信頼関係を通して自立心や判断力を育むことを大切にしています。

また、インターナショナルクラスでは、これからの社会に必要な力として、創造力・共創力・問題解決力・リーダーシップの育成を重視。教科学習や探究活動を通じて、自分で考え、判断し、周囲と協力して行動できる人間の育成を目指しています。

英語を使った新しい教育と、長年受け継がれてきた人間教育。この2つを組み合わせていることが、サレジアン国際学園小学校の教育を理解するうえで重要なポイントです。

学校の基本情報・アクセス

学校名 サレジアン国際学園小学校
旧校名 星美学園小学校
所在地 〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14
学校種別 私立・共学
宗教 カトリック
設置クラス 星美クラス/インターナショナルクラス
最寄り駅 JR赤羽駅/赤羽岩淵駅
代表電話 03-3906-0053
インターナショナルクラス直通 03-3906-0222
公式サイト サレジアン国際学園小学校

JR赤羽駅から徒歩約10分、東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道の赤羽岩淵駅から徒歩約8分の場所に位置しています。複数の路線が利用できますが、実際に通学する際は乗り換えや登下校にかかる時間も確認しておくことが大切です。

2027年度入試情報

2027年度の第1学年の募集人数は、星美クラスとインターナショナルクラスを合わせて120名です。募集はインターナショナルクラス3クラス、星美クラス2クラスで案内されています。

インターナショナルクラスの入試

インターナショナルクラスでは、AG・SG・帰国生の出願区分が設けられています。AGと帰国生は英語を中心とした選考、SGは日本語を中心とした選考です。

選考は、録画形式のWEB親子面接、ペーパーテスト、グループ活動によって行われます。グループ活動は3~6名程度で実施。制作や絵画を行う可能性もありますが、学校はその巧拙を評価するものではないと説明しています。

日程 試験日
A日程 2026年11月2日(月)
B日程 2026年11月20日(金)
C日程 2027年1月6日(水)
帰国生 第1回 2026年10月24日(土)
帰国生 第2回 2027年1月6日(水)
  • 受験料:30,000円
  • 入学金:400,000円
  • 出願方法:miraicompassによるインターネット出願

出願期間やWEB親子面接の提出期限は、日程ごとに異なります。また、出願後に受験区分を変更することはできないため、事前に公式募集要項を確認する必要があります。

インターナショナルクラス 2027年度児童募集要項はこちら

星美クラスの入試

星美クラスでは、親子面接、ペーパーテスト、社会性のテストをもとに合否を判断します。

ペーパーテストは知能・言語の2領域を予定。社会性のテストでは、集団の中で周囲と関わる力が確認されます。親子面接では、家庭の教育方針や学校との連携、保護者の協力体制などについて質問されると学校が公表しています。

日程 試験日
A日程 2026年11月1日(日)
B日程 2026年11月20日(金)
  • 受験料:25,000円
  • 入学金:250,000円

面接は試験日とは別に実施されるため、出願期間とあわせて確認しておきましょう。

星美クラス 2027年度児童募集要項はこちら

学費・入学時の費用

サレジアン国際学園小学校では、星美クラスとインターナショナルクラスで学費体系が異なります。入学金や授業料に加え、学校生活に必要な費用も確認しておきたい項目です。

インターナショナルクラスの学費(2027年度)

費用項目 金額
入学金 400,000円
年間授業料 1,200,000円
その他学納金(年額) 616,000円
年間学納金合計 1,816,000円

その他学納金には、教育充実費、施設設備費、冷暖房費、教材費、図書費が含まれています。

上記のほか、預り金、給食費、校外活動費、宿泊研修費、制服・学用品購入費、海外教科書等の教材購入費、父母の会会費などが別途必要です。

年間学納金合計は入学金を含まない金額です。初年度は入学金も必要となるため、費用を比較する際は注意してください。

インターナショナルクラス 公式学費案内

星美クラスの学費(2027年度)

費用項目 金額
入学金 250,000円
授業料(年額) 420,000円
教育充実費(年額) 96,000円
施設設備費(年額) 80,000円
父母の会入会金 5,000円
諸経費 44,000円

このほか、副教材費、iPad購入・設定費、給食費なども必要です。学費・諸費用は年度によって改定される場合があるため、最新の募集要項で確認してください。

サレジアン国際学園小学校を検討する際に知っておきたいこと

サレジアン国際学園小学校の特徴は、カトリック教育の伝統を土台としながら、英語を使った教科学習や探究型学習といった新しい教育環境を整えていることです。

特にインターナショナルクラスでは、英語をコミュニケーションの手段として使うだけでなく、算数や探究活動を通して思考を深めることにも活用します。英語と日本語、それぞれの言語で学ぶ機会が設けられている点も特徴です。

また、2027年度からSGが新設されることで、英語未経験の子どももインターナショナルクラスを検討できるようになります。ただし、SGとAGでは学習の進め方や入試制度が異なるため、英語経験だけでなく、お子様の学習スタイルや家庭の教育方針を踏まえて選ぶことが重要です。

学校生活についても、英語での授業、給食の注文方式、保護者による登下校のサポート、アフタースクールの利用など、入学後の生活を具体的に想定しながら確認しておきたいところです。

学校公式サイトには、募集要項やFAQのほか、学校説明会・公開行事の案内も掲載されています。資料だけでは分からない教室の雰囲気や児童の様子については、実際に学校を見学することが判断材料になるでしょう。

まとめ

サレジアン国際学園小学校は、カトリック教育を基盤に、従来の星美クラスと新設のインターナショナルクラスという2つの学習環境を持つ小学校です。

インターナショナルクラスでは、英語による教科学習に加え、iTimeやPBLなどの探究的な学びを導入。2027年度からはSG・AGの2グループ制を採用し、英語経験に応じた教育環境を用意しています。

一方、星美クラスも2027年度入学生から英語教育を拡充。日本語を中心とした教科学習と、英語による表現力の育成を組み合わせた教育が進められています。

学校を選ぶ際には、英語教育の内容だけでなく、教育理念や授業の進め方、学校生活、学費、通学環境などを総合的に比較することが大切です。それぞれのクラスの特徴を理解し、お子様に合った学習環境を検討していきましょう。

学校公式サイト・参考資料

情報確認日:2026年10月15日。本記事は、サレジアン国際学園小学校の公式サイトおよび公開資料に基づいて作成した学校紹介記事です。学校による公式案内ではありません。教育内容・入試日程・募集内容・学費等は変更される場合があります。最新情報は学校公式サイトをご確認ください。


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